検証試験で、車輪幅が切り替わる軌間変換装置を通過するフリーゲージトレインの試験車両=3月、熊本県八代市 西川一誠福井県知事は13日、フリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)が2023年春の北陸新幹線敦賀開業後に導入されない場合、「一定区間の特急乗り入れが有効」との考えを明らかにした。国土交通省とJR西日本にFGT導入の採否を早く明らかにするよう求めるとともに、与党検討委員会に対して福井県民の利便性を確保するために県内区間の特急存続の検討を要請していく考え。県議会一般質問の答弁。 北陸新幹線では、九州新幹線長崎ルート(博多―長崎)の車両をベースにした寒冷地仕様を敦賀―新大阪が開業するまでの暫定措置として導入する計画。だが肝心の九州用の車両開発が難航しており、7月に国交省は長崎ルートでの運行開始が当初計画の22年度に間に合わないとし、営業主体のJR九州も導入は困難と表明した。このため、北陸