列車が通過する池の浦シーサイド駅。フェンスが張られ、普段は人が入れないようになっている=30日、三重県伊勢市で JR参宮線の夏季限定の臨時駅「池の浦シーサイド駅」(三重県伊勢市)が、今夏は開設されないことが分かった。利用客が減り、今後も回復を見通せないためで、1989年の設置以来初めての事態。JR東海によると、駅の存廃については未定という。(久野賢太郎) 鳥羽駅から名古屋方面へ向かう次の駅で、伊勢市東部に位置し、単線でホームは2両分しかない無人駅。JR東海は、徒歩で15分ほどの海水浴場へのアクセス向上と沿線の活性化を目指し、89年7月に設置した。潮干狩り客の利用も見込み、3月から列車を停車した時期もあったが、利用客は92年の1599人をピークに減少が続いた。2017年は30人程度まで落ち込んだ。 30年以上、地元で営業しているタクシー運転手の男性(69)は「平成に入ってすぐは快速列車も停車