7月に世界文化遺産に登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」(長崎、熊本)の構成資産への7、8月の来訪者数が前年の約1.5倍となる計約16万人だったことが長崎県への取材で分かった。来訪者が前年の10倍以上に急増した場所もあり、地元自治体は登録の効果を歓迎しつつ「おもてなしを充実するなどしてリピーターを増やしたい」としている。【加藤小夜、綿貫洋】 潜伏キリシタン関連遺産は2県に12の構成資産がある。県世界遺産登録推進課によると、上陸できない1カ所(平戸市・中江ノ島)を除く来訪者は15万9634人で前年同期の10万3675人を大きく上回った。統計の取り方などが異なる構成資産もあるが、出津教会堂(長崎市)が前年比227%の7990人、黒島天主堂(佐世保市)は同204%の1660人と、集計方法が同じ構成資産も訪問者が急増した。