神戸市バスの営業所で最大規模という落合営業所。2006年度から民間事業者に運行委託されている=神戸市須磨区東落合1 国土交通省から営業許可を受けた神戸市バスの「認可距離」のうち、バスが走っていない区間が2018年度で4割超に上ることが分かった。同市交通局によると、路線の再編や移譲で運行を取りやめる際の「休止」の経路が積み重なっているという。認可距離から外れる「廃止」とすると、民間への業務委託などに影響があり、広い市域を巡る路線網を維持するための苦肉の策のようだ。(小川 晶) 道路運送法の規定では、バスの運行に当たり、事業者は経路などを国交省に申請しなければならない。取りやめる際も届けが必要で、「廃止」の場合、その経路の分だけ認可距離が減るが、「休止」は変わらない。 神戸市交通局によると、2018年度の認可距離660・4キロのうち、バスを走らせる営業区間は374・8キロ。これに対し、休止区間