鉄道車両やバスに設置されている巻き取り式の行き先表示「方向幕」を製造する国内有数の企業「コロナ宣広社」(本社・千葉県松戸市、川村武大社長)の静岡工場が、長泉町の工業団地にある。同社製造の方向幕の全てが同工場から届けられ、全国の車両に設置されている。近年はLED式案内表示の普及で製造数は減っているが、進化を目指し「日本の“鉄道文化”として残したい」とファン向けのレプリカ製造も手がけている。 LED式普及で減少 「文化残す」 方向幕は厚さ50ミクロンの化学樹脂フィルムに行き先やヘッドマークを印刷。フィルムは機械にセットし、電動で上下に巻き取って1コマずつ表示を変え、ライトで照らして示す。1本は通常、幅40~70センチで10~50コマ、長さは10~20メートルほど。長い物では90コマ、41メートルに達する。製造は「シルクスクリーン」と呼ばれる印刷技法を使う。印刷する色ごとにナイロン製の布に熱で穴
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