横浜市営地下鉄ブルーラインの川崎市への延伸を巡り、川崎市が2021年度と22年度に計上した関連予算が連続して未執行だったことが22日、川崎市議会決算審査特別委員会まちづくり分科会で明らかになった。岩隈千尋議員(みらい)は「事業が停滞し、鉄道事業許可取得に向けた国との協議が整っていない。目標の30年開業は難しいのではないか」と市側にただした。(北條香子) 市交通政策室によると、21年度は1689万円、22年度は1999万円の予算を計上し、新百合ケ丘駅などの基盤整備の検討を予定していた。しかし、リモートワークの定着などにより、需要や採算性の予測が悪化。基盤整備の前提となる具体的なルートや駅の位置が決まらず、検討が持ち越される状況が続いたという。本年度は事業性の改善に向けた検討に531万円を計上しているが、まだ執行されていない。 藤原徹・まちづくり局長は答弁で「20年からのコロナ禍に伴う新たな生