偉大な名車がついに引退する 本日、2008(平成20)年11月30日、JR西日本の0系新幹線電車は定期列車としての運転に終止符を打つ。0系が営業を開始したのは1964(昭和39)年10月1日の東海道新幹線の開業日であるから、実に44年2カ月にわたって活躍してきたことになる。 ここまでのところ、0系によって引き起こされた列車衝突事故、列車脱線事故、列車火災事故は起きていない。営業運転最終日やさよなら運転では相当な混乱が予想されるものの、最後までこの記録を維持したまま0系が役割を終えることを祈る。 0系が名車であることは言うまでもない。一つ付け加えるとするならば、0系は強運にも恵まれていた。 先ほど、0系には重大な事故による死者が一人もいないと述べたが、長い活躍期間のなかにはその記録が途切れる可能性もあったのだ。それは1973(昭和48)年2月21日(水)17時27分のこと。国鉄の大阪運転所(