【ワシントン=三井誠】ネット通販大手アマゾン・ドット・コム創業者のジェフ・ベゾス氏は24日、ロケットを打ち上げ後、再利用のため着陸させることに成功したと発表した。 再利用で大幅なコスト削減が見込まれ、ベゾス氏は「宇宙開発の状況を根底から変える成果だ」と強調している。これまでも海に落ちたロケットを船で回収し再利用する例はあったが、ロケットを自分で着陸させ回収したのは初めて。 ベゾス氏が2000年に設立した「ブルーオリジン」社は23日、テキサス州で同社のロケット「ニューシェパード」を打ち上げた。高度約100キロ・メートルの宇宙空間で宇宙船を分離した後、ロケットは高度約1500メートルで再点火、減速しながら直立した姿勢で着陸した。着陸地点は目標から1・4メートルずれただけだったという。