「ついてないよな。大変な時代におとなになってしまったもんだ」 成人の日を迎えた君たち若者の胸の中に、こんな思いが膨らんではいないだろうか。 今の若い人たちがそう思うか、私にはわからない。私としては、今の時代はそれほど大変だとは思わない。戦争にしょっぴかれるわけでもなく、餓死するわけでもない。下放もされない。いい時代だと思う。ただ、そういう話でもないだろうというのもわかるが。 今年はちょうどいいチャンスだ。衆議院の選挙がある。 選挙は世の中を動かすきっかけとなる。 とりわけ今回は日本の政治の姿が大変わりする可能性があるのだ。 欺瞞でしょ。と言って、それがどのように欺瞞であるかを書くのもうっとうしい。六全協、そして60年安保が終わったとき、日本の革命は終わった、まあ、そうも言えばいえるていどか。しかし、あの運動の先にあったのはキューバのような命運でもあっただろう。戦後とその逆コースの歴史を日本