人権という概念は、絶対王政と戦い、一般市民が権利を得るための思想だったが、現在だと、一般市民でないマイノリティー救済が人権の課題となっている。 市民革命以降、女性や有色人種の人権がないがしろにされていた経緯があり、たとえばフランス革命は1789年だが、婦人参政権となると、アメリカでは1920年、イギリスでは1928年、フランスでは1945年である。 このあたりの立ち後れを解決するために二十世紀後半はマイノリティーが人権のために戦ったのである。 つまり人権と言っても、時代に併せて「進歩」しているのである。 ドナルド・トランプが蹶起したのは、マイノリティーへの厚遇に嫌気がさしたからであろうし、正しさの恩恵を受けない普通の駄目な奴らが熱狂しているわけだ。 ドナルド・トランプはまったく正しくない人間だが、アメリカという国で、故意に差別発言をして居直るのがどれだけハイリスクか、その重みを理解しなけれ