鹿児島大学大学院理工学研究科上野大輔准教授、塔筋弘章准教授らの研究チームは、大隅諸島(屋久島、三島村竹島)沿岸域に生息する魚類、ニセタカサゴの体表から新種の寄生性甲殻類の1種を発見、報告しました。 本種は、鹿児島県の屋久島や三島村海域などから発見されていますが、沖縄、奄美、鹿児島本土沿岸からは見つかっておらず、地域固有性が高い種であるとみられます。珍しい寄生生物が分布することを示す貴重な事例となります。 2023年4月11日付、日本寄生虫学会の国際誌Parasitology International (パラシトロジー・インターナショナル)(オンライン版)に掲載されました。 【概要】 屋久島および三島村竹島沿岸において発見および採集された、ニセタカサゴの体表に寄生する体長5~6 cm程度の寄生性甲殻類、ウオノエ科ウオノギンカ属の1種について、新種Anilocra harazakiiとして記