抗ヒスタミン薬の直接比較の報告は極めてめずらしい中、ザイザルとデザレックスを比較した検討をご紹介します。 ■ 外来で、例えば食物の誤食でじんましんが出現した患者さんに対し、手持ちの頓用の抗ヒスタミン薬を内服していただいたとしましょう。実際は内服薬は効果が現れるまでにタイムラグがあります。そのため、10分おきに内服するようなことは普通はしません。 ■ しかし、そういうときは患者さんも、どうしても焦ってしまいますし、追加して内服できないかという質問、そしてその安全性の疑問はよく聞かれるセッティングです。その際、まず増量での安全性をお答えする必要があります。 ■ 一方、慢性蕁麻疹に関し、「どの抗ヒスタミン薬がより有効性が高いか」という質問もあります。 ■ この質問に応じるには、種類が膨大にある抗ヒスタミン薬の直接比較が必要ですが、その報告は少ないのが実情です。 ■ それらの疑問に、一部お答えでき