新進気鋭のホースマンとして注目されたPatinack Farmのネイサン・ティンクラー氏。2008年のセレクトセールに参入するやディープインパクト産駒などを購買し、我国の馬産界をも賑わしたのはまだ記憶に新しいところだろう。 中でも注目されたのは、父にアグネスタキオンを持ち、母がオークス馬というシルクプリマドンナ07だった。 国内で走ることになれば大きな注目を集めたに違いないこの牡駒はしかし、その後数奇な路を辿る事になる。 プリマドンナ07は同年12月、イギリスに輸出された。当時の報道ではルカ・クマーニ師の下、イギリスで競走生活を送る予定だったようだ。 しかしそれから7ヶ月後。タタソール・ジュライセールに、2歳となったプリマドンナ07が上場される。合田直弘氏もコラムで取り上げたからこのニュースを目にした向きも少なくなかろう。そして結果は・・わずか800ギニーで落札。セレクトセールで6400万