新型コロナウイルス感染症のいわゆる第5波(7月〜)が収束に向かう中、陽性者数に占める死者数の割合(死亡率)は全国平均累計で約1%となり、今年3月に比べ、ほぼ半減していたことがわかった。 感染者の大半が未接種者とみられ、そのうち高齢感染者の割合が大きく減少したことが要因とみられる。 欧米の主要国の死亡率もやや低下傾向にあるが、その中でも日本の死亡率は突出して低くなっている。 人口あたり感染者数も日本は欧米より低い水準で、ワクチン接種も進んできたが、行動制限の緩和は欧米に比べて先送りされる状況が続いている。 デルタ株の第5波で死亡率が大幅低下 累計陽性者数に占める累計死者数の割合(死亡率)を調べたところ、昨年春を除いて最も高くなったのは、第3波(今冬)が収束したころの3月中旬ごろだった。 関西圏ではアルファ株のまん延の影響で3月下旬から急増し、第4波が起きた。そこで、3月23日前後で累計死亡率