「この部分、どうやって表現すればいいんだろうな…」 すでに就業時間は過ぎ、残業時間に突入していますが、明日の朝提出しなければならない資料を完成させられていません。 こんなとき、単に残業して仕上げるのとは違うもう1つの方法があります。 それは長い休憩をとって、それから取り掛かるという方法です。極端に言えば、今日はもう帰って、翌日の早朝にやります。 長い休憩をとることの2つの意味 思い切って長い休憩をとってしまうことをおすすめするのには2つの理由があります。 1つ目は、仕事をしていない間でも頭の中ではそのことに関する情報の整理が行われているためです。 そして2つ目は、疲れの少ない状態であれば頭の回転も早く、効率的に仕事が終わるためです。 一旦仕事から離れて考えてみる 行き詰まってしまっているときは、視野が狭くなっていたり、情報をうまく整理できていないことが多いです。 仕事から離れていても頭の中
以前から「片づけ」と「時間管理」には多くの共通点があると感じていました。 たとえば、「片づけ」も「時間管理」も、 自分のためにやる 自分で工夫する余地が多分にある 「必要なときにきちんとできる」を目指す …ものです。 さらに、 自分のためにやる → 「やらねばならないこと」ではない 自分で工夫する余地が多分にある → 「答え」は1つではない 「必要なときにきちんとできる」を目指す → 常に完璧でなくてもOK ということが言えるかと思います。 「片づけ」については、きちんと片づいていると気分がいい、ということはあるでしょう。 でも、いつでも例外なく完璧に片づいていなければならない、というところまでいくと、行き過ぎな感じがします。 「時間管理をきちんと行なって、約束や締め切りをモレなく守る」についても同様です。 わかっちゃいるけど、なかなかできない問題 約束や締め切りを守ることは確かに「やらね
私は村上春樹さんの大ファンで、メモ魔でもあります。 しかしながら、新刊『職業としての小説家』に以下のような記述がありました。 » 職業としての小説家 (Switch library) (前略)もちろんそういう専用のノートを作って、そこに書き留めておいてもいいんですが、僕はどちらかといえばただ頭に留める方法を好みます。ノートをいつも持ち歩くのも面倒ですし、いったん文字にしてしまうと、それで安心してそのまま忘れてしまうということがよくあるからです。 どうやら春樹さんはメモ魔ではないようです。なんとなく残念です。あるいは、こんな記述もあります。 たしかに、そう言われてみれば、僕にも「今ここにノートがあればな」と思うようなことって、これまでほとんどなかったですね。それに本当に大切なことって、一度頭に入れてしまったら、そんなに簡単に忘れないものです。 さすがにこの部分には反論したいところです。たしか
By: The U.S. Army – CC BY 2.0 思い込み、というとウソを信じ込まされているといったネガティブな印象が強いですが、「真実」が自明でないとき、何を信じて行動するかというのは、結果に大きな影響を及ぼします。 スタンフォード大学でキャロル・ドゥエックとその共同研究者たちは、次のようなことを突き止めた。 頭を酷使したあと、活力は自動的に補充されると思っている人たちには、消耗するような経験をしたあとに自制心の低下が見られなかった。 それとは対照的に、骨の折れる経験をしたあとには活力が尽き果てると思っている人たちには、自制心の低下が見られ、エネルギー補給のための休息が必要だった。 マシュマロ・テストは有名になりましたが、その解釈は必ずしも一様ではありません。 たとえば、『意志力の科学』(インターシフト)を書いたロイ・バウマイスターなどは、マシュマロ・テストの結果を大いに参考に
還元的な分析を用い、世界を細切れにして捉える思考法には限界があります。 そこに含まれているはずのダイナミズムを捉え損なってしまうからです。 ときとして、そのダイナミズムこそが本質であることすらあるのです。 本書で紹介されているシステム思考は、そのダイナミズムを(できるだけ)崩さないように、全体像を包括したままモデル化するための思考法です。 表面的な現象に踊らされることなく、それを生み出す構造にびしっと目を向けたいのならば、システム思考は大きな助けとなってくれるでしょう。 概要 目次は以下の通り。 はじめに システムを見るレンズ 第1部 システムの構造と挙動 第1章 基礎 第2章 〈システムの動物園〉にちょっと行ってみる 第2部 システムと私たち 第3章 なぜシステムはとてもよく機能するのか 第4章 なぜシステムは私たちをびっくりさせるのか 第5章 システムの落とし穴……とチャンス 第3部
2.1のアイデアを上司や同僚に見せて質問してもらう 続いて2つめの「1のアイデアを上司や同僚に見せて質問してもらう」ですが、特に「質問してもらう」が有効です。 コツは、書き出したアイデア(=構成案のベータ版)を見てもらうためのミーティングを設定してしまうこと。 これには3つのメリットがあります。 その1。 ミーティングの日時が決まれば、構成案が「完成」していなくても、見せなければならなくなります。相手に時間を取ってもらっているということもあり、何としてもある程度の「完成」を目指すようになります。 その2。 ミーティングとなれば、相手に自分が考えたことを何とか分かってもらおうと必死になります。 一人で考えているときなら自明なことはスキップしてしまいますが、相手がいれば、 「もしかしたら、相手にとっては自明ではないかも?」 ということで、その自明なことについて改めて考えることになります。 これ
By: Mo Riza – CC BY 2.0 時間帯ごとの「限界値」が2時間なら2時間と定められているタスクシュートを何年も使っているので、表題のようなことはさすがに減ってきました。 減ってはきましたがなくなってはいません。 時間の限界値こそなんとか収まっているものの、どう見てもそんなにできるわけないだろ、と簡単にわかるくらい欲張ってしまうことがしばしばあります。疲れているときに多いです。 たとえば午前の10時から12時という間はつい欲張りがちです。2時間の間に、書籍原稿、連載原稿、書類整理、家事手伝い、各種連絡業務、家計簿チェック、などとやってしまう。 これらは2時間で収まっているのですが、現実にはこんなにできないのです。 できなかった項目を取り戻そうとしない この上に、前日の残務だとか、妻からの依頼だとかを詰め込むと、ややもすると半分以上が残ってしまいます。全部が終わるとさぞスッキリ
By: Rosenfeld Media – CC BY 2.0 さて、いよいよ年末です。 少しだけ日常から遠ざかるこの時期は、情報環境を整理するのに最適なタイミングですね。 この一年間で興味を持って増やしたインプットが、他のインプットを圧迫している 来年から新しいことを始めようと考えている どちらの場合でも、何かを削る必要があります。人が使える時間も注意も限りがあるので、単に増やせばよい、とはなりません。何かを削った上で、再構築する必要があります。 今回はインプット環境の整理について考えてみましょう。 Webメディア RSS もしかしたら、RSSリーダーでブログを読んでいる人は少なくなっているのかもしれませんが、便利なツールであることは間違いありません。 その便利さ故に、真っ先に肥大化してしまうインプットソースであることも確かです。 惰性で読んでいるけど、よく考えてみると自分の興味とはズレ
photo credit: e-dit via photopin cc タイトルはいかにも大げさと思われるかもしれませんが、そんな事はありません。 なぜなら、私達の99%が、自分の潜在能力をあり得ないほど高く見積もっており、約束を破る潜在的なリスクをあり得ないくらい過小評価しているからです。 アメリカではいろいろな大学で、学生が自分たちのレポートを仕上げるまでにかかる「見積もり」をどう考えているかについて、実験しています。ひとつの実験結果によれば、「50%の確率でこの日までに終わる」という〆切を守ることのできた学生はたったの13%で、「99%の確率でこの日までに終わる」という〆切ですら、守ることのできた学生は45%でした。 【参考】 » Flawed Self-Assessment 私達はセミナーなどを通じて「タスクシュート」を使い始めた当初の「見積もりの過誤」によく直面するのですが、一般
By: Keoni Cabral 以下の記事で、佐々木さんが知的生産とライフハックについて考察されていました。 » 知的生産をライフハックする 正しくは、 知的生産の技術=ライフハック なのです。 これを掘り下げてみましょう。 言葉の流れ まずは、言葉の流れに着目します。 1969年に出版された『知的生産の技術』によって、「知的生産」と「知的生産の技術」という言葉が認知されるようになりました。この本では、知的生産という行為がやがて一般的になることが示唆されていますが、著者が学者であったため、どちらかというとアカデミックな技法として受け取られていたかもしれません。 その後に続いたのが「仕事術」です。「仕事術」が含有する成分はたくさんあるわけですが、その中に情報を扱う技術が混ざっていることは確かでしょう。つまり、「知的生産の技術」で紹介されていたものが、そのまま受け継がれたわけです。 そして近
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