ブックマーク / huyukiitoichi.hatenadiary.jp (6)

  • どうすれば相手の意見を変えられるのか──『エビデンスを嫌う人たち: 科学否定論者は何を考え、どう説得できるのか?』 - 基本読書

    エビデンスを嫌う人たち: 科学否定論者は何を考え、どう説得できるのか? 作者:リー・マッキンタイア国書刊行会Amazonこの『エビデンスを嫌う人たち』は、『「科学的に正しい」とは何か』の邦訳が先日刊行された気鋭の哲学者リー・マッキンタイアによる「科学否定論者を説得するための方法」についての一冊である。科学否定論者とは、たとえば人為的な気候変動は起こっていないと主張する気候変動否定者に、反ワクチン、反コロナ、果てには地球は平面だと主張する地球平面説を支持している人らのことを指している。 こうした科学否定論者に共通点は存在するのか。また、彼らにエビデンスを提供することでその考えを変えることができるのか。エビデンスを提供するといっても、どのように提供するのが最も効果的なのか。エビデンスで人の意見が変えられないのだとしたら、他に変える方法はあるのかを、様々な研究をもとにして紹介する──だけでなく、

    どうすれば相手の意見を変えられるのか──『エビデンスを嫌う人たち: 科学否定論者は何を考え、どう説得できるのか?』 - 基本読書
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    kawa2013 2024/06/20
  • なぜ、無意味な仕事ばかり増えているのか?──『ブルシット・ジョブ──クソどうでもいい仕事の理論』 - 基本読書

    ブルシット・ジョブ――クソどうでもいい仕事の理論 作者:デヴィッド・グレーバー発売日: 2020/07/30メディア: 単行この『ブルシット・ジョブ』は、文化人類学者であるデヴィッド・グレーバーによる「クソどうでもいい仕事」についての理論である。「クソどうでもいい仕事」とはなにかといえば、文字通りとしかいいようがないのだけれども、「その仕事に従事している人がいなくなっても誰も何も困らないような無意味な仕事」のことである。 原書で刊行された時から日でも大変に話題になっていた一冊で、楽しみに読み始めたのだけど、これがとにかくおもしろい! 確かに世の中にはブルシット・ジョブとしか言いようがないくだらない仕事が溢れているように見える。それがどれほどありふれているのか、またどのようなタイプのブルシット・ジョブが存在するのか。また、仮にこれが近年さらに増大を続けているとしたら、それはなぜなのか。そ

    なぜ、無意味な仕事ばかり増えているのか?──『ブルシット・ジョブ──クソどうでもいい仕事の理論』 - 基本読書
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    kawa2013 2021/12/12
  • 早川書房の1500作品が50%割引の大型電子書籍セールがきたのでオススメを紹介する - 基本読書

    三体Ⅱ 黒暗森林(上) 作者:劉 慈欣早川書房Amazon早川書房の1500作品が最大50%割引という大型の電子書籍セールが来たので、僕が読了済みのものからオススメの作品を一部紹介してみよう。早川書房は定期的に電子書籍セールをやるが、前回の大規模なものは確か2020年3月頃の1000点セールだったので、セール対象は増えていることになる。なんと、先日完結したばかりの『三体』も、さすがに完結巻は対象ではないけれども第二部までがセール対象。 amzn.to まずはSFから紹介する。 三体 作者:劉 慈欣早川書房Amazonまずは早川といえばSFということで、SFから紹介してみよう。目を引くのはやっぱり『三体』である。先日三部作全体の紹介を書いたばかりだが、文化大革命からはじまり異種知性とのファースト・コンタクトが描かれる比較的現実路線の一巻。ファースト・コンタクト後、人類最高峰の知性が異種知性に

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    kawa2013 2021/06/03
  • 医師と患者のコミュニケーションが、治療においてどれほど重要なのか──『患者の話は医師にどう聞こえるのか――診察室のすれちがいを科学する』 - 基本読書

    患者の話は医師にどう聞こえるのか――診察室のすれちがいを科学する 作者:ダニエル・オーフリ発売日: 2020/11/10メディア: Kindle版病気を患っている時、患者側の知識と、診療する医師の知識量と立場は異なっているのが当然だ。医師は膨大な知識を持っていて、患者はたいてい具合が悪く、不安をかかえており、知識はない。診察を受けるのも当然病院、医師のホームグラウンドだ。 患者からすれば待ったり並んだりしてようやく出会える一人の医師だが、医師側からすれば時間におされ一人でも多く診なければいけない大多数の患者のうちのたった一人。ひどく歪んた立場の構造がある。その差を埋めるようにして医師は患者に対して聞き取りを行って、病気やその程度をある程度推察し、この病気はこうでこうでこれを飲んだりあれをやったりしてください、とお願いをするわけだが、知識量も立場も違う二人の人間によるやりとりなのだから、そこ

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    kawa2013
    kawa2013 2021/01/24
  • 「服は人なり」を突き詰めたらどうなるか──『カエアンの聖衣』 - 基本読書

    カエアンの聖衣〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫SF) 作者: バリントン・J・ベイリー,大森望出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2016/03/24メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る読みたい読みたいと願いながらも古で手に入れるのもなあと思っていたのだが、ついにバリントン・J・ベイリー『カエアンの聖衣』が大森望氏の新訳で復活した。ハヤカワ文庫補完計画全70点の復刊ラインナップに早くから記載されていたものだから、最後(3月下旬刊)まで待つことになるとは思わなかったが待った甲斐はある。 衣装SF 作は衣装SFと言われる。それは一つに、『カエアンの聖衣』とついているように、カエアン人と呼ばれる人々が持っている特異な衣装哲学からきている。 カッコいい服を着ることで気分が高揚したり、自信が出てくるように、外見の変質が精神に影響を与えることは多くの人が頷くところであろう。それを発展

    「服は人なり」を突き詰めたらどうなるか──『カエアンの聖衣』 - 基本読書
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    kawa2013 2016/04/16
  • 世界の動きを「読める」ようになり、人生を「意味づける」為に──『知的トレーニングの技術』 - 基本読書

    知的トレーニングの技術〔完全独習版〕 (ちくま学芸文庫) 作者: 花村太郎出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2015/09/09メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る読書猿という有名な……何ブログなんだ? 知的向上心のある人間の為のブログ──とかいうとまたちょっとアレだが、そこで下記のように書『知的トレーニングの技術』が紹介されているのだからまあそれは読むだろう。 読書猿ブログはこの一冊から始まった:『知的トレーニングの技術』復活を知らせ再び強く勧める 読書猿Classic: between / beyond readers 確かに書は読書猿の中で何度も名前の出てくる一冊であり、実際に読んでみると、これまで読書猿で読んだあれもこれも載ってる! とそのルーツをようやく、原点の圧縮版となる文庫(1980年に発刊されたものが文庫として2015年9月に出たのだ)で確認するこ

    世界の動きを「読める」ようになり、人生を「意味づける」為に──『知的トレーニングの技術』 - 基本読書
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    kawa2013 2015/09/20
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