このサルは、金色の四肢と、もじゃもじゃ頭で見分けられる。(PHOTOGRAPH BY CHRISTINA SELBY, BIOGRAPHIC) ヴァンゾリーニ・サキを最初に発見したのは、1936年にこの地域を探検していたエクアドルの動物学者アルフォンソ・オララ氏。2回目は、1956年のある探検中のことで、死んだ標本を採取するに留まった。今回発見された地域は、これまでほとんど調査されることのなかったところだ。アマゾン川流域の奥地にあるため、調査をするのが困難で経費も高くつくからだ。 今回の「ハウスボート・アマゾン・チーム」の一行は、現地の人に案内を請い、広範囲に渡ってサルを探した。ジャーナリストのクリスティーナ・セルビー氏が同行し、環境問題を扱うサイト「bioGraphic」や「Mongabay」に寄稿した。セルビー氏の記事によると、調査に出てから4日目、川を静かに下っているときに、森の中を