ジュニパーネットワークスは2014年8月28日、米ランド研究所とジュニパーネットワークスが実施した「サイバー闇市場」の経済について調査結果を発表した。ジュニパーネットワークス セキュリティーソリューションズ統括部長の森本昌夫氏の発表から、その現状を紹介しよう。 闇市場は「成熟した大都市」であるという認識をすべき この調査によると、現在のサイバー闇市場における経済活動は、単なるアンダーグラウンドではなく「成熟した大都市」と表現するのがふさわしいという。サイバー犯罪者は個としての活動ではなく、彼らなりに協業し、ルールを作り、教育を行い、現在では数十億ドル規模の経済圏を形成しているという。 成熟したサイバー闇市場では、5つの重要な指標を見いだすことができるとランド研究所は述べる。それは「高度化」「専門化」「信頼性」「アクセシビリティ」そして「回復力」だという。 高度化、専門化については、防御側と