総務省「ふるさとテレワーク」実証事業。本連載では(すべてではないが)各地の取り組みを追ってきた。同じ「サテライトオフィスでテレワークを実践する」のでも内容はさまざまで、地域の特色がよく活かされていた。そして、どの地域にも「ふるさとテレワーク」の土台となるような元々の活動があり、全国的に知られていなくても、地域活性化は取り組まれているのだと実感できた。 その後押しの意味も込めて、本稿では「ふるさとテレワーク」の必要性を考察してみようと思う。なぜ今、国を挙げて取り組むのか。すべての企業に、その理由を一度想像してみてほしいのだ。この取り組みは、決して他人事ではないはずだから。 また、このテーマで忘れてはならない人物がいる。およそ20年間、テレワーク普及に努めてきたワイズスタッフおよびテレワークマネジメント代表取締役の田澤由利氏だ。 政府とともに「ふるさとテレワーク」のそもそもの考え方を発案し、実