昨年8月に徳島市の県道交差点でスマートフォン向けゲーム「ポケモンGO(ゴー)」をしながら軽ワゴン車を運転していた同市の30代の男にはねられて死亡した女性の家族が男を相手取り、慰謝料など約3400万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が14日、徳島地裁であり、被告側は請求棄却を求めて争う姿勢を示した。ポケモンGOを巡る死亡事故は全国で初めてだった。 被告側は答弁書で、運転中のゲームが原因で事故を起こしたことを認めながらも、現場道路は見通しが良く、女性は軽ワゴン車の接近に容易に気付くことができたと指摘。事故は故意または重過失ではなく、女性にも少なからず過失があると主張した。 原告側は訴状で、ゲームをしながら運転したことは極めて危険な行為で、過失は重大だと指摘。遺族に宛てた手紙には謝罪に行きたいとの意向が記されていたが、そのような申し出はなく、態度が著しく不誠実だとしている。 男は自動車運転