40年間も迷宮入りになっていた1971年の日石・土田爆弾事件の実行犯が名乗り出た本『40年目の真実』(創出版刊)が、地方紙などで大きく取り上げられ、話題になっている。共同通信の配信によるものだが、記事には書名も版元名も載っていなかったため、ネットで「書名は何か」と書いている人もいる。ここでその共同の記事と、ヤフーニュースにアップされた著者インタビューを紹介しておこう。 詳しくは本を読んでもらうのが一番だが、一時は捜査が真犯人の身辺まで迫りながら、関係ない元活動家らを逮捕したことで冤罪事件が作られ、その無実の人たちを自白のみで起訴した。それによって真犯人周辺への捜査が打ち切りになり、真相解明は40年間、この本が出るまで闇の中に閉ざされたわけだ。警察が冤罪を作り上げる構造や、それによって真相がどんなふうに闇に葬られるか、さらに見込み捜査で進められる公安捜査の実態など、この本はいろいろなことが読