「30歳、無職。難病持ちの実家暮らし。就職経験もない。でも古本屋を始めることになった」と笑う。今月から開店した「37・7書店(さんじゅうななどななぶしょてん)店主、田中心(まこと)さん(30)。国指定の難病、クローン病と診断されて今年で17年になる。「もしかしたら自分も何かできるかも、と同じような病気を持つ人たちに、ちょっとしたきっかけを作れたら」と話す。【松山文音】 店は、ITの専門知識を持ったクリエーター(ギーク)らが集い、生活の場とする「ギークハウス藍住」(藍住町矢上)の一室に構えた。電話で希望の日時を予約すればその時間に開店する。本はインターネットでも購入できる。買い取りは、持ち込みか、相談により出張も可能という。