この前がジメジメした梅雨どきの話だったので、今度は爽やかな夏の話にしたい。いやどうせ死体が転がるのだから爽やかもクソもないけれど、とにかく季節を夏にしたい。夏といったらプールに海だ、海といったら水族館だ、『水族館の殺人』だ。 というわけで、また「冗談でしょ?」と耳を疑われるようなタイトルのお話を書いてしまいました。本当に申し訳ございません。 一応シリーズ化ということで、一作目の『体育館の殺人』からの続編となっております。前作に引き続き、日本一需要のない少年探偵などが出てきます。『体育館』の中には、書かないまま終わってしまった部分や拾わずに捨て置いてしまった部分がいくつかあったため、続編を上梓できたのはとても嬉しいです。その反面、不安でもありますが……。 不慣れなものですから、当然のことながら原稿を書くのは大変でした。テスト期間中にひーんと泣きながらキーボードを叩き、困ってしまったときは実際