ジャストシステムの創業者で元社長の浮川和宣氏。2009年10月29日、同社の取締役を辞任し、同年12月11日に株式会社MetaMoJiを設立して代表取締役社長に就いた。ジャストの創業から30年が経過した年に、再スタートを切った同氏。このたびBCNの単独取材に応じ、新会社を設立した理由を赤裸々に語った。(取材/文 木村剛士) ●「まだやりたいことがある」 その思いで新会社設立を決断 ――ジャストシステムの取締役辞任から、わずか1か月半で新会社を設立するとは驚きました。まずはその経緯を教えていただければと思います。 浮川 私がジャストシステムを創立したのは1979年で、丸30年経った年に離れました。30歳の時に起業し、60歳の時に辞めたことになります。今は、運がよかった部分もあるかもしれないですけど、ある程度の成功を収めることができたかな、と振り返っています。 MetaMojiをつくった
株式会社MetaMojiは1月14日、記者向けに会社説明会を開催。ジャストシステムの創業者であり、MetaMojiの代表取締役社長となった浮川和宣氏と、代表取締役専務となった浮川初子氏が登壇し、設立されたばかりの新会社の目標や事業の概要などを説明した。 浮川社長はまず、「30年前にジャストシステムを創設し、以来、マイコンのころからコンピュータに携わってきた。いまではWebやケータイなどすさまじい発展を遂げ、新しい技術やサービスがちまたに溢れていると一般的には感じられる。が、ITに長年携わってきた身として、ほかにも何か新しいことができるのではないかと常々考えてきた結果、まだまだITで何もできていないという実感に達した」との考えに言及。 その上でMetaMojiの目標を、「私たちは社会の事象をもっとよく知り、理解することができるはず。それをITで実現できるのではないか。それにより、もうちょっと
MetaMoJiは11日、同社サイトにて事業の開始を発表した。それによると、ジャストシステムよりXBRL関連の技術、製品などの事業譲渡を受けていることが明らかとなった。 サイトでは「ジャストシステムの創業者である浮川和宣並びに初子はこの度、研究開発(R&D)機能を有するビジネスインキュベーター『MetaMoJi(メタモジ)』の事業を開始いたします」と記述されており、新会社MetaMoJiは、知識外化(みえる化)システムの研究開発、さらにそれらを基盤とした多方面にわたる知的コミュニケーション・システムを研究開発し、その成果を事業化することを目指すという。社名由来についても、「『これまで文字をベースに築かれてきた人々の思考やコミュニケーションをより高い次元へと進化させていく』という私たちの強い決意を込め、社名をMetaMoJiといたしました」と述べられている。 なお同社サイトでは、ジャストシス
ジャストシステムが、財務情報用のXMLベースの言語「XBRL(eXtensible Business Reporting Language)」に関する技術などを、創業者の浮川和宣氏と浮川初子氏夫妻が設立した新会社MetaMoJiに譲渡していたことが、12月11日わかった。MetaMoJiはこれらの技術の研究開発を進めるという。 MetaMoJiがジャストシステムから譲り受けた事業は以下のとおり。 XBRLに関する技術、アプリケーション開発、XBRL製品 オントロジーに関する研究開発と基本オントロジー辞書およびアプリケーション開発 大阪大学産業科学研究所溝口教授との共同研究である機能オントロジーに関する研究と、機能オントロジー構築システムの開発 XMLサーバアプリケーション開発環境「PXL」の開発 MetaMoJiはこれらの技術や研究開発をもとに、個人や組織の活動から製品やサービスまでの多様
ジャストシステムの創業者である浮川和宣氏と浮川初子氏が、新会社「MetaMoJi(メタモジ)」を設立した。12月1日付けで同社サイト上に「新会社事業スタートのご挨拶」と題した文書を掲載しており、新会社については「先進技術のR&D(研究開発)に取り組む」(両氏)としている。 浮川和宣氏と浮川初子氏は1979年にジャストシステムを創業。ワープロソフト「一太郎」や日本語入力ソフト「ATOK」などの製品を市場に投入し、日本語コンピュータ環境の基礎を築いた。 ただ、ジャストシステムは近年業績不振に苦しんでおり、4月に計測機器メーカーのキーエンスと資本・業務提携したのを機に、6月に社長を交代。10月には両氏が取締役を辞任したことから、去就が注目されていた。 新会社の設立について、両氏は「インターネットの登場によって、私たちが提供する『ことばと文書の技術』は、時間や空間を超え無限の可能性をもったコミュニ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く