筑波大学発のベンチャー企業「サイバーダイン」(茨城県つくば市)は1日、同社が開発したロボットスーツHAL医療用が、新しい技術や開発者に贈られる米国の「エジソン賞」で金賞を受賞したと発表した。 HALがドイツで脊髄損傷患者の治療機器として、公的労災保険の適用を受けたことなどが評価された。 同賞は米国の発明王トーマス・エジソン(1847~1931年)を冠し1987年に創設。同社によると、同賞サイエンス・メディカル部門の治療分野での金賞は国内初という。米国で4月30日に行われた授賞式には創業者の山海(さんかい)嘉之・筑波大教授が出席したという。 HALは、人が体を動かす時に脳から体の表面に漏れ出る電気信号を検出し、モーターを動かして人間の動作を補助する装着型ロボット。けがや病気で神経などを損傷し体が不自由になった患者が着用すると、機能改善が期待できる。