国宝が53件も出品される、豪華な特別展「やまと絵 -受け継がれる王朝の美-」が東京国立博物館 平成館で始まりました。「なんだかスゴそう」とはいえ、実のところ「『やまと絵』ってなに?」と思ったりもしませんか? 「やまと絵」は、中国由来の「唐絵(漢画)」に対して、日本で独自に発展していった美術スタイルです。平安時代前期に成立したので、その歴史は1000年を超えています。 「やまと絵」ってなに?→屛風を追うと分かりやすい! この日本美術の王道の歴史をたどることができる、またとない機会なのですが、何しろ対象となる期間も出展作品の数も膨大。やまと絵の特徴を会場の早い段階でつかむにはどうしたらよいかとしばらく鑑賞していたところ、「屛風」に注目すると理解しやすいと感じたので、鑑賞方法の一つとしてみなさんと共有します。 「やまと絵」と「唐絵」の違い 展覧会入口すぐのコーナーでは、最古の「やまと絵」と「唐絵