ブックマーク / www.sf.airnet.ne.jp/~ts (2)

  • 無量大数の彼方へ

    104×17 = 1068 寛永 11 年版では万進と万万進の混交を解消し、すっきりした万進の体系を完成させた。以降の版は全て万進で統一されている。今でも寛永 8 年版に基づき極以上を万万進とする説明を見かけるが、現在「十万極」などと使われることはまずないし、寛永 8 年版の位取りは寛永 11 年版で否定されているので、万進を使うべきだ。 算学啓蒙にあった不可思議の上の無量数は、寛永 8 年版から無量大数という名で組み込まれた。たまに無量大数と無限大を混同する人がいるが、両者は全くの別物である。無量大数はあくまで有限の数であり、無限大に比べれば限りなく小さい。1 から無量大数に増えても無限大への距離は全く縮まらない。また「無限大数」という表記を見ることがあるが、そのような言葉はない。 その後、寛永 20 年版から「秭(し)」が誤って「𥝱」と印刷され、読みも「序」や「舒」につられて「じょ」

  • 漢字のシーラカンス

    漢字は 3500 年以上の歴史を持つ、現存する最古の文字体系である。中国の四川省や雲南省などに住む彝(い)人が使う彝文字も同じくらい古い可能性があり、両文字は何らかの関係があると主張する学者もいるが、現在彝文字は規範彝文(きはんいぶん)と呼ばれる音節文字に変わっており、来の表意文字の体系を失っている。従って漢字が最古であることに違いはない。 諸橋轍次が編纂した大漢和辞典は、日が誇る漢語研究の金字塔であり、収録する漢字数は五万を超える。現在使われる漢字は大体同じような画(かく)を持っており、縦棒、横棒、はね、はらいなど、共通の画を組み合わせて漢字を構成するが、大漢和辞典にある五万の漢字のごく一部は、見慣れない不思議な画を持っている。このような漢字のほとんどは、まだ画が固定化していない頃の非常に古い漢字が字典の中に生き延びたものである。いわば漢字のシーラカンスだ。これら生きた化石の中で、最

    kawaipon
    kawaipon 2006/01/06
    かっけー
  • 1