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「安全なウェブサイトの作り方」は、IPAが届出(*1)を受けた脆弱性関連情報を基に、届出件数の多かった脆弱性や攻撃による影響度が大きい脆弱性を取り上げ、ウェブサイト開発者や運営者が適切なセキュリティを考慮したウェブサイトを作成するための資料です。 「安全なウェブサイトの作り方」改訂第7版の内容 第1章では、「ウェブアプリケーションのセキュリティ実装」として、SQLインジェクション 、OSコマンド・インジェクション やクロスサイト・スクリプティング 等11種類の脆弱性を取り上げ、それぞれの脆弱性で発生しうる脅威や特に注意が必要なウェブサイトの特徴等を解説し、脆弱性の原因そのものをなくす根本的な解決策、攻撃による影響の低減を期待できる対策を示しています。 第2章では、「ウェブサイトの安全性向上のための取り組み」として、ウェブサーバの運用に関する対策やウェブサイトにおけるパスワードの取扱いに関す
にわかに注目を集めている、URLをIDとして利用する認証プロトコル、OpenID。本連載ではこのプロトコルの仕組みを技術的に解説するとともに、OpenIDが今後どのように活用されていくのかを紹介する(編集部) OpenIDってなんだろう? 現在、国内外でにわかに注目されつつあるOpenIDという仕組みを聞いたことがあるでしょうか? これはユーザー中心の分散ID認証システムですが、まだ日本での普及は進んでいない状況です。 これにはいくつか原因が挙げられるでしょうが、筆者はOpenIDが正しく理解されていないことが原因だと考えます。 本連載ではOpenIDの現行仕様、およびその拡張仕様とともに、実装を例に取りつつOpenIDとは何かということを明らかにしていきます。最終的にはOpenIDが切り開く未来を見るため、現在策定中の次期仕様についても触れていきたいと思います。 広がりつつあるブラウザベ
重要な情報の入ったノートPCや、USBメモリなど、持ち運びが簡単なものは紛失や盗難の可能性も高い。万が一、誰かの手に渡ってしまったときを想定し、その情報を利用されてしまうことを防ぐ効果的な手段がある。それは、情報を暗号化して保存しておくことだ。 ファイルなどを暗号化するには、いくつかの方法や、それを実現するソフトウェアがある。ここでは、重要な情報の保存や、持ち運びの際に便利な「暗号化仮想ドライブ」について紹介する。 暗号化仮想ドライブを使おう 「仮想ドライブ」は、物理的なディスクドライブに対して、ソフトウェアで実現した仮想的なディスクドライブという意味である。CD-ROMのISOイメージなどをマウントして、あたかも実際にドライブがあるかのように利用することができるものだ。暗号化仮想ドライブは、その名が表すとおり、暗号化された仮想ドライブである。 暗号化仮想ドライブは、以下の特徴を備えている
業界団体のデータベース・セキュリティ・コンソーシアム(DBSC)は11月7日,データベースのセキュリティ対策に関する指針や考え方をまとめた「データベースセキュリティガイドライン」を発表した。「こういったガイドラインは国内初」(DBSCの事務局長を務めるラック代表取締役社長の三輪信雄氏)。11月8日以降,同コンソーシアムのWebサイトからダウンロードできる。 DBSCとは,データベースに関するセキュリティの議論や研究,情報発信を行うためのコンソーシアム。2005年2月に設立された。現在の会員企業は27社,特別会員が2名。 今回発表されたガイドラインには,「企業/組織全体のセキュリティ対策におけるデータベース・セキュリティの位置付け」「データベース・セキュリティの基本方針」「具体的なセキュリティ対策」――がまとめられている。網羅性を重視しているため,DBMSの種類に依存する具体的な対策手順など
第1回 Ajax技術の目に見えない通信内容をのぞいてみようでは、Ajaxの技術背景を解説しました。今回は、「セキュリティ」という観点でAjaxを見ていきたいと思います。 2回目の今回は、非常に幅広く、奥が深い「Ajaxの特徴に潜むセキュリティリスク」を、実際のサンプルアプリケーションの通信や、マウスの動きを動画で見ながら、理解しましょう。スパイウェアやキーロガーへの基本的な対策も解説します。 通常のWebアプリと異なるAjaxの特徴に潜むリスク 「Ajaxのセキュリティ」といきなりいっても、『Ajaxとはいえ、単なるWebブラウザで動作するアプリケーションなのだから、これまでのWebアプリケーションのセキュリティとあまり変わらないのでは?』と予想される方も多いでしょう。確かに、Webアプリケーションとして注意すべきセキュリティのポイントは、Ajaxにおいても共通して当てはまると考えて問題あ
本書は、セキュリティを意識したPHPプログラミングのポイントをわかりやすく解説するPHPセキュリティの入門書です。主要な攻撃パターンごとに、セキュリティを確保するために必要となるPHPプログラミングの基本的なアイデアを示して、有効な実践を詳しく解説。PHPセキュリティの基本を効率よく学ぶことができます。PHPプログラミングの入門者から、中級者以上にも役立つテクニックと情報が一読できます。PHPでセキュアなコードを書くなら、まずは本書をおすすめします。 序文 はじめに 1章 導入 1.1 PHPの特徴 1.1.1 グローバル変数登録 1.1.2 エラーの報告 1.2 原理 1.2.1 多重防御 1.2.2 最小特権 1.2.3 シンプル・イズ・ビューティフル 1.2.4 データの流出は最小に 1.3 実践 1.3.1 リスクと使い勝手のバランス 1.3.2 データの追跡 1.3.3 入力のフ
ファイル共有(交換)ソフト「Winny(ウィニー)」のネットワークを介して拡散するウイルスにより、日本では深刻な情報漏えいが相次いでいます。米国でもこれら一連の事件はいろいろなメディアで報道されており、日本のインターネット社会が非常に深刻な事態に陥っているという認識が広まりつつあります。 私が所属する米eEye Digital Securityでも、遅ればせながらWinnyに関する本格的なリサーチを数週間前に開始しました。具体的には、Winnyのコード解析やWinnyネットワークの分析を通して、情報漏えいを防止するための手段など、Winnyにまつわる様々な事柄についてリサーチを進めています。後述するように、検出ツールも開発および公開しました。これらについては、主に私ともう一人の日本人エンジニアの金居が担当しています。 今回のリサーチやツール開発に関連した話題として、今回はWinnyを検出す
水色の四角は画面を表し、白抜き実線枠の四角はボタンを表す。 これを、Webアプリという実装手法を選択する場合に特化すると、図2のような遷移図が描ける。 実線矢印はブラウザが送信するHTTPのrequest(ヘッダおよび、POSTの場合はボディを含む)を表し、黄色の丸がサーバ側での1アクセスの処理を表し、点線がその処理結果を返すHTTPのresponse(ヘッダおよび、HTML)を表す。responseの上の文はHTMLの内容を説明するものである。黄色の丸の中の文は処理内容の説明であり、ここから複数のresponse矢印が出ている場合、処理の結果によって遷移先の画面が異なる場合であることを表し、破線の白抜き四角がその分岐の条件を概説している。 この図で例に用いているのは、ECサイトやblogサービスなどに見られる典型的な「登録個人情報変更」の機能である。「メインメニュー」画面の「登録情報変更
JavaScript: 触って分かる公開鍵暗号RSA 2004年 2月 4日 記事ID d40204 公開鍵暗号RSAの各面について。 本に書いてあるような理論的説明でなく、 実地に体験しながら、具体的に見ていきましょう。 JavaScript で実装したRSA暗号系 PigPGP 0.2.3 日本語版 を使います。 このデモは、内部で実際に行っている演算の様子をガラス張りにして見せてくれます。 初めに 例えばパソコンについて理解するのに、本を読んだだけで十分に納得がいくものでしょうか。 やはりパソコンについてよく分かるようになるにはパソコンをいじってみるのがいちばんでしょう。 同じように、ここではRSA暗号について実感として分かることが目的ですから、 RSA暗号系を自分の手でいじってみるのがいちばんです。 PigPGP 0.2.3 日本語版がそれです。 これは JavaScript で実
平成18年3月30日 警 察 庁 SQL Injection攻撃の脅威と対策について 1 はじめに 平成17年3月、旅行会社のサーバコンピュータに約19万回にわたりSQL Injectionによ る攻撃を繰り返し、同社が管理する会員の氏名、住所、会員ID、パスワード等の個人情 報 約 16万 件 を 不 正 に 入 手し た 者 が 、 同 年 6月 、 不 正 ア ク セ ス 禁 止法 違 反 で 検 挙 され た 。 最 近 、 こ の事 件 をは じ めと し て、 SQL Injectionの攻 撃 によ る 被害 事 案の 報 道が 盛 ん に行われるようになり、多くのセキュリティベンダや団体が注意喚起を実施し、セキュ リ テ ィ 対 策 を啓 発 し て い る。 そ れに も かか わ らず 、 SQL Injectionに よ る攻 撃 の被 害 が 今も多く発生し、問
Webシステムでは、アプリケーションレベルでのセキュリティ対策が不可欠であるにもかかわらず、軽視されがちだ。この現状を改善する方法を考える。 昨今の個人情報などに対する不正アクセス関連事件では、Web経由で提供されているアプリケーション(ここではWebシステムと呼ぶ)のセキュリティ上の欠陥に付け込まれる例が多発している。この種の不正アクセスからWebシステムを守るには、ファイアウォールなどの事後的な、外付けのセキュリティ対策だけでは不十分である。システムを開発する時点で、セキュリティ上の欠陥が生じないようにしなければならない。 一般的なWebシステムでは、開発作業が外部に委託されるケースが多い。このため、開発提案を依頼する(RFP)段階において、セキュリティ対策を含めた提案をしてもらうべきである。セキュリティ対策が明示的な形でシステム要件に含まれないと、受注側で対策を施すインセンティブが働
※ご注意 他社および他組織のWebサイトなどへのポートスキャンおよびデータの取得などの行為で得た情報を侵入などに悪用するか、または同じ目的を持つ第三者に提供した時点で違法となります。ご注意ください。 本稿の内容を検証する場合は、必ず影響を及ぼさない限られた環境下で行って下さい。 また、本稿を利用した行為による問題に関しましては、筆者および株式会社アットマーク・アイティは一切責任を負いかねます。ご了承ください。 最近Webアプリケーションに存在するセキュリティホールが注目を浴びている。その中でも「クロスサイトスクリプティング(XSS)」と呼ばれる脆弱性が有名で、「特集 クロスサイトスクリプティング対策の基本」という記事で詳細に解説した。しかし、Webアプリケーションに潜む脆弱性はXSSだけではなく、XSSよりもはるかに危険性の高いセキュリティーホールが存在する。 本稿では、Webアプリケーシ
最近Webアプリケーションに存在するセキュリティホールが注目を浴びている。その中でも「クロスサイトスクリプティング」と呼ばれる脆弱性が有名であるが、クロスサイトスクリプティング脆弱性について正確に理解している人が依然として少ないと感じる。 本稿では、クロスサイトスクリプティングとはどのような脆弱性であるのか、この脆弱性を持ったサイトが攻撃されるとどのような被害が起き得るのか、なぜそのようなセキュリティホールが作り込まれてしまうのか、どのように対策をすればよいのかを解説していく。 ※以下本文中では、クロスサイトスクリプティング脆弱性のことを「XSS」と表記する。「Cross Site Scripting」の略であるから「CSS」と表記している記事もあるが、「Cascading Style Sheets」の略も「CSS」となり紛らわしいため、「XSS」と表記する場合が多くなってきている。本稿で
本ページの情報は、2016年10月時点のものです。2023年10月に再構成をいたしました。 なお、内容に変更はありません。 2016年10月版 2002年2月に「Webプログラマコース」と「製品プログラマコース」、2007年の6月に「Webアプリケーション編」、9月に「C/C++編」と分けて公開してきた講座のうち、原則を中心として共通的なものをまとめて2016年10月に再編しました。 なお、資料内の参照先はすべてサイトリニューアル前のURLであるため、リダイレクトを設定しています。 セキュア・プログラミング講座(2016年10月版/2017年6月一部修正)(PDF:2.3 MB) 2007年版 「ソースコード検査技術の脆弱性検出能力向上のための研究」(注釈1)を実施した一環として取りまとめた内容を、2002年から公開していたセキュア・プログラミング講座(旧版)の改訂版(2007年版)として
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