鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)は23日、F1の興行を統括するフォーミュラ・ワン・アドミニストレーション(FOA)との間で10年の日本グランプリ(GP)開催契約を締結したと発表した。10年の同GPは富士スピードウェイ(静岡県小山町)が経済的な理由で返上し、宙に浮いていた。今回の契約で87年から継続してきた日本GPは、鈴鹿がすでに契約している11年まで続くことになった。 F1日本GPは70年代に2度、富士で開催された後、中断。87年に鈴鹿で再開された。以来06年まで鈴鹿で行われ、07、08年は富士、その後は1年ごとに鈴鹿、富士で交互に開催される予定だった。しかし昨年の経済不況で親会社のトヨタ自動車の業績が悪化したため、富士が10年の開催をあきらめていた。 鈴鹿を運営するモビリティランドの大島裕志社長は「過去20年にわたり、日本GPを開催し、F1の普及に努めてきた。日本GPの歴史が途切れるこ