娘は自分の部屋で、夏休みの宿題の追い込み。ぼくは、自分の部屋で仕事。 これは書いていいんだろうか。晶文社営業のTさんから、いつものように通信、とともに一枚の手紙が。出版の情勢きびしく、晶文社の一般書、文芸部門が縮小され、在庫のみを売っていくという体勢になり、Tさん始め、ぼくもよく知るあの人、この人も晶文社を去るという。以前にも、去年か一昨年だったかも、晶文社がいままでのような本作りができなくなると言われた時期があって、しかしそれは持ち直し、そのおかげで、ぼくの『雑談王』も去年、出してもらった。いま考えたら、一年ずれてたら、無理だったよ。 じつは、これも書いていいのか、ながいあいだ懸案だった「晶文社特集」を、「スムース」最新号でやることになっている。来年の創業50周年に合わせて出すつもりで踏み切ったのだが、こんなことになろうとは。 植草さん、地上はそういうわけなんです。お力、お貸し下さい。
↑就職しないで生きるには(上の図版は旧版。現在刊行中の表紙は色が違っているが中身は同じ) レイモンド・マンゴーの『就職しないで生きるには』は、1979年にアメリカで初版が出版され、81年に晶文社から日本語版が刊行されました。今なお現役で刊行されている大ロングセラーであります。 俺は最初の邦訳刊行時に読んだんですが、81年といえば、俺が20歳から21歳にかけての年であります。まだ20歳だったこの年の春、俺は学校を中退して、家出したのでした。それからしばらくはホームレス状態が続き(最初の半年は本物のホームレス。野宿こそしなかったが友達のアパートを転々としていた)、お先真っ暗な状況だったのですけど、そういう時に、本屋でこの本を目にしたのでした。俺の心情そのままのタイトルは、衝撃的でした。 本書を一言で説明するなら、「ドロップアウトした人のための“起業のすすめ”」であります。ドロップアウトを直訳す
「ウェブリブログ」は 2023年1月31日 をもちましてサービス提供を終了いたしました。 2004年3月のサービス開始より19年近くもの間、沢山の皆さまにご愛用いただきましたことを心よりお礼申し上げます。今後とも、BIGLOBEをご愛顧賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 ※引っ越し先ブログへのリダイレクトサービスは2024年1月31日で終了いたしました。 BIGLOBEのサービス一覧
インターネット上の書店「アマゾン」の利用者が商品について投稿する批評欄「カスタマーレビュー」に、いったん掲載された好意的なレビューが削除されたとして、話題作「日本語が亡(ほろ)びるとき」の著者で作家の水村美苗さんが、「削除理由について納得のいく説明がなく、公正さが疑われる」と批判している。ネット上の批評をめぐる議論に一石を投じる発言だ。 「カスタマーレビュー」は、利用者が本などを星一つから五つまでの5段階で評価して批評文を投稿するもので、誰でも閲覧できる。 「日本語が亡びるとき」の発行部数は5万部。版元の筑摩書房によると、同書の「レビュー」のうち、昨年11月5日の配本から12月15日までの間に五つ星レビューが少なくとも六つ消失した。 アマゾンの「ガイドライン」には「長さは800字までに」とあるほか、「冒涜(ぼうとく)的、猥褻(わいせつ)、また悪意を含む表現や動画」など17項目の掲載禁
私は40代です。私が子供の頃は銭湯で隣に刺青の人が座って体を洗っていても子供心にちと怖いと思っても逃げる必要はありませんでした。ああいう人はなんらかの事情で社会から爪弾きにされ、正業に就かせてもらえないために生きるためにヤクザになるしかなく、「堅気に迷惑をかけない」という厳しい規律を体に叩き込まれていたからです。差別されている人にも生きる権利があると学校でも教えていましたし。暴走族を暴力団予備軍とか言い始めたあたりから何かおかしくなって小学校の前で撃ち合いやったり(自分はその時、その小学校で授業を受けてる最中でした)、厳しい規律で運用される民間セーフティネットが反社会的組織に変質していったなと。大抵の人はマスコミが作った後者のイメージしかないのではないでしょうか? しかし、近年の社会が寛容さを失い、路頭に迷う非正規雇用者に「負け組み死ね」と言わんばかりの声が多くなっている現在、ヤクザ組織は
YOHANに対する銀行の融資がストップ、7月末で破産予定という情報を入手したのは、わずか2日前だった。なすすべがなかった。 賀川氏が去り、ランダムウォークが次々と閉店し、倉庫が移転縮小し、スタッフがどんどん辞め、という状況だったので、ああついに来たか、というのが業界の大方の感想だろう。 今回の事件の影響はかなり大きい。日本の洋書販売は、実は大部分をYOHANに頼っていたからである。洋書で有名な丸善も、かつては自前で洋書を仕入れていた時期もあったが、今ではすっかりYOHANに頼っている現状だ。もちろん影響は丸善だけにとどまらない。洋書取次の最大手が倒産したのだ。下手をすると、日本の書店から洋書が消え、洋書はアマゾンでしか買えない、なんて最悪の事態が発生する可能性だってあったわけだ。幸いなことに日貿や嶋田洋書、UPS、タッシェン、ベイカーなど、洋書の他卸が健在であり、仕入れ先を使い分けることで
藤原新也氏の日記で、ここしばらく「新風舎」なるどうもちょっと気になる出版社についての情報が継続して載せられている。 この件以外にも、いわゆる自費出版業界にまつわるトラブルは非常によく目にする機会がある。しばらく前には碧天社の倒産によるトラブルがあったことも記憶に新しい。 自費出版本 幻!? 大手「碧天舎」倒産 : 出版トピック : 本よみうり堂 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) 「本を出す」ことは、大きな喜びとなることも多い。しかし、本を出すのにどれくらいの費用がかかるのか、あるいはどういう方法があるのかを知らないと、「自費出版商法」で「だまされた」と感じることもあるかもしれない。 今回は、本を出すいろいろな方法についてのまとめである。 ■ことのは過去記事の関連 メディアミックスならざる安直な「ウェブ本」は本当に売れるのか?――附:「自費出版」と「文筆業」の違い [絵文録ことの
この本を読了し、率直な感想は、「疲れた」である。* 私は本を読むことが好きである。それは私の人生において大切な行為であり、一日の三分の一以上の時間を仕事に投ずる身としては、読書の時間はとても貴重なものとなる。また、以前から、著者の『若き数学者のアメリカ』や『数学者の言葉では』、『遥かなるケンブリッジ』にも親しんでい、その軽妙、洒脱な語り口も好きだった。簡単に言えば、旧いファンだったと言える。 その藤原氏とは随分とご無沙汰ではあったのだが、ここ最近の著作は、かつて私がファンであった頃とは少しズレてきているのだろう。この書は、私に とって、いちいち粗さが見えて読むのが辛かった。ただ、奥付を見ると、発行1ヶ月(2005/12/20)で7刷とある。江湖に受け入れられているのも事 実である。しかし、内容は危うい。この書を読まれて、「そうだ、そうだ、その通り。」といった感想を持たれた方が、内容を鵜呑み
先週に不忍通りに新しいブックカフェがオープンすると聞いて週末に場所を確認。最近谷中近辺ばかり歩いていたものでまったく気が付かなかった。インド料理のダージリンもいつのまにか閉店(松屋の隣に移転)してるし…。 でその気になるブックカフェ。私が最初に見に行ったときには既に内装も出来上がっていて(写真は準備中の時に撮影したもの)、あとは本を棚におさめるのみだった。撮影した金曜にはまだ本が棚の下に少し置いていただけだったが日曜に通りかかると店内は本であふれんばかりの状態。メニューも表から見えるところに飾られていて「ひょっとしてもう月曜にはオープンか?」と昨日も店の前を通るもまだ開店せず。その足で「ふるほん結構人ミルクホール」で店主さんと新店のお話。どうやら私と同じく報告する方がいらっしゃって私が話したことはおおよそご存知だった。 で今日こそは、と会社帰りに足をのばすとドアに貼られていたチラシに書いて
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