「旅は男のもの」と決まっていた時代に危険な旅に乗り出した女性たち 地域によりますが、21世紀の時代ですら女性旅行者はなかなか旅がしづらい状況があります。 特に女一人の旅だとセクハラは日常茶飯事で、旅先で「一人で旅するくらいだから、一晩いいんだろう?」と言われて嫌な思いをした人は多いと思います。 現代ですら大変なのに、女性への偏見が大きかった時代の辺境への旅行はいかに大変だっただろうかと思います。そういった偏見と闘いながらも、好奇心の赴くままに辺境を旅した女性旅行者を紹介します。 1. グズリーズ・ソルビャルナルドーティル(アイスランド)980-1019 「遥かなる旅人」と呼ばれたアイスランド女性 グズリーズ・ソルビャルナルドーティルは10世紀後半のアイスランド出身の女性で、家族で大西洋を船で旅をし現在の北アメリカに入植し息子を生んだとされています。 グズリーズの生涯は、古ノルド語で書かれた