7.「ごちゃごちゃ言ってんじゃねーよ」アガタは迫力ある顔にものを言わせた (1) クマ達はその日、機関誌「DANDY・最終号」編集の為、試験休み中にも拘らず登校した。一番最初に教室に着いたクマは、女子が数名いるのを見て一瞬驚いたものの、すぐに『春休みのクラス合宿の打ち合わせだな』と納得し、何か世間話でもしようかと迷っているうちに、いつの間にか彼女達に背を向けて座っている自分に、相変わらずの不甲斐なさを感じた。否、それ程までに「2-4インケングループ」は、彼の侵入を頑なに拒んでいるかの如く、冷たい雰囲気を辺りに漂わせていたのだ。 ところが、彼がおもむろにボールペン原紙を取り出そうとした時、突然ナッパを始めニッカ、ホナミといった連中が詰め寄って来た。クマは差し迫った危機感に生唾を飲み込んだ。『何だ、何だ、俺は別に何も悪い事はしていないもんね・・・』 「あのう、歌の伴奏はどうなっているんですか?