30歳で初当選し3回生の山本香苗氏 ©共同通信社 都議選では、自民党と決別し、小池百合子知事と連携し全員当選を果たした公明党。自民党中堅議員は真剣な顔で打ち明ける。 「公明党と創価学会の協力がなければ、選挙は戦えないということがはっきり分かった」 都議選の結果を東京の衆院小選挙区にあてはめれば、自民党はほぼ全滅。1選挙区あたり、平均で2万票とされる公明党・創価学会票が入らなければ、当選はおぼつかないと「全国の議員が戦慄した」(同前)。 党内から恨み節がこぼれるのが、安倍晋三首相が3月、二階俊博幹事長に発した「公明党抜きの単独で勝利するいい機会だ」との一言だ。公明党・創価学会は、これで奮い立ったとされ、自民党幹部は「慢心を絵にかいたような言葉だった」と振り返る。創価学会の佐藤浩副会長と太いパイプを持つ菅義偉官房長官の威信も、都議選で失墜した格好となった。 一方の公明党側も、ここまでの自民党惨