リニア中央新幹線の建設工事を巡る大手ゼネコン4社の談合事件で、関係者が朝日新聞の取材に、4社が受注調整をした後、発注元のJR東海側の意向をおもんぱかり、逆転するケースもあった、と証言した。JRのリニア名古屋駅の工事では、大成建設の共同企業体(JV)が受注する方向だったが、JR東海子会社とJVを組んだ大林組が逆転受注したという。 東京地検特捜部と公正取引委員会は、リニア関連工事でこれまでに発注された全22件の工事で、大手4社が談合していた独占禁止法違反(不当な取引制限)の疑いがあるとして4社の本社を捜索。4社が受注した15件の解明を進めるとともに、JR東海側のかかわりについても調べるとみられる。 朝日新聞の取材に応じた複数の大手ゼネコン幹部や元幹部によると、名古屋駅工事は総工事費が数千億円規模の主要工事。4社幹部らによる受注調整では、大成建設が受注者となる予定だったという。 大成建設のJVは
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