全国労働組合総連合(全労連)は22日、特別養護老人ホームなど介護施設で働く人の6割以上が「仕事をやめたいと思うことがある」と回答したとの調査結果を発表した。賃金の低さや人手不足による忙しさなどが背景にあるという。 調査は昨年10月~今年1月に実施し、3920人から回答を得た。平均年齢は44・8歳で、2013年の前回調査を3・3歳上回った。20代以下は約1割にとどまった。介護職の正規職員の昨年9月の平均賃金は月22・6万円と全産業平均より8万円低かった。 「仕事をやめたいと思うことがある」と答えた人は64・5%で、前回調査より7・2ポイント増えた。理由(複数回答)は「仕事がつらい、忙しすぎる、体力が続かない」が55・9%で最も多く、次いで「賃金が安い」が39・9%だった。 全労連の岩橋祐治副議長は「早急に処遇を改善しなければ、若者の就職の選択肢にもならない」と話す。