卓球界の新年は「天皇杯・皇后杯 2022年全日本卓球選手権大会」(以下、全日本選手権)で幕を開けた。今年は4年ぶりに大阪から東京に舞台を戻し、1月24日から30日まで東京体育館で7日間にわたる熱戦が繰り広げられた。 東京五輪日本代表ら有名選手の活躍は大々的に報じられるが、実際はそれよりもっと多くの学生や社会人がプロとも肩を並べて卓球日本一を競う。 例えば、大会3日目のジュニア女子シングルス5回戦で注目を集めた「東京五輪メダリストの妹対決」も全日本選手権の多様性を映し出す一戦だった。 美和とは対照的なキャリアを歩く亜子 東京五輪メダリストの妹対決とは、女子団体銀メダルの平野美宇の妹・亜子と、男子団体銅メダルの張本智和の妹・美和によるベスト8決定戦だ。 亜子は17歳の高校2年生、美和は13歳の中学1年生。同じ舞台に立った2人だが、卓球とのかかわり方は大きく異なる。 中学入学と同時に宮城県仙台市