「スマホはカメラの敵ではない」。ライカカメラAG・写真ビジネスユニットのStefan Daniel グローバル ダイレクターは、はっきりとそう言った。ドイツ・ケルンで開催されたフォトキナ2018、ライカブースでのインタビューだ。そもそもデジカメ市場を急速に縮小させた「主犯」はスマートフォン。これは間違いない。しかし「少なくともライカのようなハイエンドカメラ市場にとってはスマホの拡大は追い風」だという。今や世界2位のスマホメーカー、ファーウェイ、さらに他のカメラメーカーと35mmフィルムカメラを発明した世界最強のカメラブランド、ライカが組む狙いはどこにあるのか。 「もちろんライカにとって、ファーウェイからのライセンス料収入は大きな魅力だ。それ以上に、スマホのような小さなボディーで高品質のカメラを実現させるというノウハウが得られるメリットも大きい。さらに、ファーウェイはスマホの巨人。莫大なマー