東京都の年間予算は「ひとつの国家と同じ規模」と言われ、昨年度はスウェーデンやインドネシアの国家予算に匹敵する13兆円に達した。そう、ソフトバンクグループ(以下、SBG)が抱えているのは、それほど莫大な「借金」なのである。子会社の上場で巨額のカネが懐に入るにもかかわらず、銀行は固唾を呑んで孫正義社長(61)の動向を見つめていた。 一般投資家も巻き込み、「平成最後の大型IPO(新規株式公開)」と盛り上がりを見せているのが、12月19日に迫った「ソフトバンク」の東証1部上場である。少々紛らわしいが、同社の旧名称はソフトバンクモバイルで、すでに1部上場しているSBGの子会社として携帯電話事業を担ってきた。その株式のほとんどはSBGが握っている。経済部記者によれば、 「想定売り出し価格は1株=1500円。SBGが保有するソフトバンク株のうち3分の1超を売り出す予定で、調達額は約2兆6千億円に上る可能
コンテンツブロックが有効であることを検知しました。 このサイトを利用するには、コンテンツブロック機能(広告ブロック機能を持つ拡張機能等)を無効にしてページを再読み込みしてください。 ✕
携帯契約純増数で連戦連勝だったソフトバンク。ところが最近は様変わり。NTTドコモやKDDIの後塵を拝し続けている。ソフトバンクグループを率いる孫正義社長の興味が海外、そしてIoTに移ったことも遠因のひとつ。ソフトバンクに何が起こっているのか。文=ジャーナリスト/石川 温 減り始めた契約者数 ソフトバンクにかつての勢いがなくなっている。 直近のデータとなる2016年12月末現在のソフトバンクの契約数はは、3928万件となっている。同年9月末現在が3936万件であるから、8万件ほど純減しているのだ。 一方のNTTドコモは同じ期間に64万契約、KDDIは59万契約増えている。つまり、ソフトバンクは携帯電話市場において、今では「一人負け」といえる状況に陥っている。 最近、契約者数が増えるどころか減少している理由は主に3つある。 ソフトバンク急成長の原動力であったiPhoneであったが、11年にKD
ソフトバンクグループ(G)は、英半導体設計専業のアーム・ホールディングス(HD)の買収を9月5日に完了する。買収額は3兆2000億円。アームHDはソフトバンクGの完全子会社となり9月6日に上場廃止となる。 ソフトバンクGの孫正義社長は、あらゆるものがインターネットにつながるIoT(モノのインターネット)時代の覇者を目指す。 買収を発表した翌日の7月19日、ソフトバンクGの株価は一時、前営業日(7月15日)比678円(11.3%)安の5329円まで売られ、2012年10月12日以来の下落率となった。孫氏の“お家芸”である巨額買収に、市場は強い懸念を示したわけだ。 その後、ソフトバンクGの持ち分法適用会社である中国電子商取引最大手、アリババ集団の16年4~6月期の決算が好調だったことを手掛かりに株価は反転した。アリババ集団の売上高は前年同期比59%増、営業利益は71%増と市場の予想を大きく上回
ソフトバンクグループの孫正義社長(58)とニケシュ・アローラ副社長(48)は21日、日本経済新聞の取材に応じた。孫氏は社長をアローラ氏に譲ると決めていた60歳が近づくにつれて「もう少しやっていたいという欲望が出た」と打ち明けた。約1年後に60歳になればアローラ氏に禅譲するつもりだったが「急にさみしくなった」とも語った。一問一答は次の通り。――社長を続けたいと思い直したきっかけはなんでしょうか。
孫正義社長はいったい、何を画策しているのか。6月に入って、ソフトバンクグループがにわかに資産売却を急いでいる。 中国EC(電子商取引)サイト最大手のアリババグループホールディング株を初めて売却。同社株で3年後に償還される、「他社株強制転換証券」も発行して、巨額の現金を手に入れた。その額は合わせて88億ドルだ。 アリババ株以外に、持ち分法適用会社でスマホゲーム大手、ガンホー・オンライン・エンターテイメントの自社株TOB(株式公開買い付け)に応じることも発表。ソフトバンクはガンホー株を売却し、730億円の現金を手にする。アリババ株売却と合わせ、得るキャッシュは、合計で1兆円弱にも上る。 出資比率はアリババが5%強低下し27%に、ガンホーは23%強下がり2.3%となる。そのほか、子会社でスマホゲーム大手、スーパ―セルの売却説も浮上している。 ヤフー株の買い増しか? なぜ今、資産売却を急ぐのか。ソ
効率を最重視する孫正義氏のメールは、3行以内の短い文面がほとんど。それでも指示は明確に伝わる。言葉のプロが3つのポイントを解説する――。 「伝え方が変われば日本は変わる」。そう言い切るのは、50万部のベストセラーになった『伝え方が9割』(ダイヤモンド社)の著者でコピーライターとして数々の賞を受賞してきた佐々木圭一氏だ。 佐々木圭一氏●上智大学大学院を修了後、1997年博報堂に入社。伝えることが得意でなかったにもかかわらず、コピーライターとして配属され、苦しむ。著書『伝え方が9割』では、もがくなかで見つけた伝え方の技術を惜しみなく紹介。 日本は世界最高レベルの商品をつくっているのに、「伝え方」がイマイチなために中国や韓国にビジネスで負けるようになっている。そんな現状が佐々木氏にとってははがゆくてならないのだ。トップだけではなく、役員、管理職、各職場のリーダーの発信力を上げることさえできれば―
2014年6月に開かれたヒューマノイド(人型)ロボット「ペッパー(Pepper)」の発表会は、多方面から注目された。 ペッパーとともにステージに立った孫は「きょうは100年後、200年後、300年後の人々が、あの日が歴史的な日だと記憶する日になるかもしれません」と語っている。 しかし、ペッパーは突然現れたわけではない。10年に発表されたソフトバンクの「新30年ビジョン」では、ロボットの出現を農業革命、産業革命の次に続く情報革命だと、人類史上に位置づけている。そうすることで、「情報革命が起きるのは歴史の必然である」ということを聴衆に印象づけたのだ。 孫の有名な語録に「迷ったときほど遠くを見よ」があるが、30年後を描くには、前後300年の世界を考える必要があるという。 孫は11年度のソフトバンク新卒採用のための「孫正義ライブ2011」で、産業革命の段階的発展というスライドを使った。そこ
ソフトバンクの孫オーナーは、プロバスケットのトップパートナー会見で、金満野球という批判に反論を展開した。 ソフトバンクグループの代表でプロ野球福岡ソフトバンク・ホークスのオーナーである孫正義氏が10日、新プロバスケットリーグのB.LEAGUのトップパートナー決定会見でホークスの経営に触れ、“金満野球”と叩かれているチーム補強に関する批判の声に反論した。 スポーツにスポンサードすることに企業にどんなメリットがあるのか? いわゆるスポンサーメリットについての質問に孫オーナーは、2005年にダイエーから買収したプロ野球のホークスを例に出して返答を始めたが、その一語りは徐々に熱を帯びた。 「10年前からホークスの経営を始めていますが、その決定をするときに取締役会でほぼ全員が反対なんです。私が強引に押し切って突入しました。今、同じ議論を取締役会でしたら誰一人反対はしないでしょう。それくらいやってよか
ソフトバンクの孫正義社長が5月11日の決算会見の席上、米グーグルの最高事業責任者(CBO)から、ソフトバンクのバイスチェアマンに迎え入れたニケシュ・アローラ氏を、自身の後継者候補だと電撃指名し、驚きを持って受け止められた。孫社長が公の場で自ら後継者候補を口にするのは1981年の日本ソフトバンク(現ソフトバンク)設立以来、初めてのことだからだ。情報通信業界で輝かしい経歴を歩み、ソフトバンクの次期トップ候補に躍り出たアローラ氏は、出身地であるインドの財閥令嬢でモデル並みの美人と昨年結婚したばかり。カネも美女も手に入れたアローラ氏が孫社長の誘いを受け入れてソフトバンクに転身したのはなぜか。 元グーグルのナンバー2 ソフトバンクで後継者問題は長年タブー視されてきた。証券アナリストや投資家などは「後継者問題がソフトバンク最大の経営問題」と懸念し、孫社長も2010年には後継者候補を見いだすべく「ソフト
ソフトバンクが11月4日に開いた決算説明会を全文書き起こし。孫正義社長はモバイル事業について「フリーキャッシュフローを稼ぐステージに入った。収穫期だ」と高らかに宣言しました。 ドコモやKDDIを確実に上回る業績 孫正義氏:皆さん、こんにちは。今日は、この事について話したいと思います。「ソフトバンクはガチョウである」。 ソフトバンクがなぜガチョウなのかという内容については、この後にじっくりと説明としたいと思います。 「ソフトバンクはガチョウである」、この事をまず、覚えておいていただきたいと。その理由はこの後、ご説明申し上げます。 まずハイライトですけれども、売上は4兆円を越えました。営業利益は37%を越えまして、増加になりました。 (連結)業績ですけれども、売上はこのグラフにある通りでございます。その売上を他社と比較しますと、大きく我々が、docomoさん、そしてKDDIさんを上回ったという
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く