格付け投資情報センター(R&I)が確定拠出年金(DefineDContribution。以下、略称は「DC」)の大手運営管理機関3社に対して行った調査によると、今年の9月時点で、加入期間半年以上の加入者で元本割れに陥っている加入者は全体の2%にとどまり、通算の運用利回りの平均は年率3%台に乗っているという。 個人が嫌う元本割れが98%以上のケースで無くなったのは大変結構なことだが、「アベノミクス相場」でざっと7割も株価が上がった状況で、この利回りは、そう喜べない結果のようにも見える。かなりの数の加入者が、定期預金など、リスクを取らない運用を選択していたのだろう。 DCは、2001年から始まった制度だが、将来決まった額の年金を企業が運用リスクを取って支給しなければならない従来型の確定給付(DefineDBenefit。略称は「DB」)の企業年金に代わって、DCを採用する企業が増えていて、加入