札幌の円山公園で、野生動物が自然界では見られない異常ともいえる行動を見せ、北海道大学が実態を調べています。その結果1.5キロの遊歩道に、年間130キロも“あるもの”が撒かれていることがわかりました。 札幌の中心部に近い市民の憩いの場、円山公園。国の天然記念物に指定されている原始林と、かわいらしい野生動物が訪れる人を癒します。北海道大学大学院農学研究院の花卉・緑地計画学研究室で公園の計画や維持管理を研究している愛甲哲也さんは、円山周辺の野生動物への餌付けの状況を調査しています。1月中旬、調査に同行するとこの日も木の洞や根元に、スーパーで売られていたと見られるクルミや公園には自生していないヒマワリの種が置かれているのが見つかりました。 愛甲さんの研究室では6年前から遊歩道に置かれているエサの量や種類、人と動物との距離などを継続的に調べています。その結果、およそ1.5キロの遊歩道に年間で130キ