[読了時間:2分] 社会に何らかの価値を提供することを目的に結成されたはずなのに、組織の存続が最優先課題になっている企業、役所、公的機関、報道機関・・・。組織存続を最終目標にすることで、社会が損失を受ける場合がある。 競争力を失った商品でも「役所には売れるはず。彼らはコスト感覚がないから」とうそぶく営業マン。それが税金の無駄遣いになり、社会に対する損失になることに気づかないのだろうか。 定年を65歳に延長すれば確かに高齢社員とその家族の生活を守ることになる。美徳だ。しかし右肩上がりの経済成長が終わった今、高齢社員を守ることで若者の採用が抑えられることになりはしないだろうか。その結果、組織が硬直化し、国際競争力を失うことになりはしないだろうか。 組織を守る、社員を守る、という美徳を含むだけに、難しい問題だ。そして結局は既得権者、権力を持つ者が自分たちに都合のいいように組織や社会を動かしていく