同社が日本に導入しようとしている電子政府の「画期的な仕組み」とはどのようなものか。すでに福岡市で始まっている実証事業の内容を含め、Planetwayの代表取締役CEO、平尾憲映氏にエストニアで話を聞いた。 個人情報漏洩を過度に恐れすぎ? —— 日本に導入しようとしているエストニアの電子政府の仕組みとは? 平尾 エストニア政府はブロックチェーン技術などを駆使し、行政機関や保険会社など企業が保有するデータベースを分散型でつなげ、個人・法人問わず、国民のデータへのアクセスを可能にしています。もちろん、データの安全性・セキュリティを担保した上で。これにより、国民は一つのIDカードだけで、住民票、保険証、パスポート、運転免許証、キャッシュカード、公共交通機関の電子マネーなど、ありとあらゆる個人認証を済ませることができます。国民のIDを管理する行政にとっても、ペーパーレス化など効率化のメリットは大きい