乳幼児に肺炎などを引き起こすRSウイルス感染症の患者が、例年になく多い状態が続いており、厚生労働省が注意を呼びかけている。 RSウイルス感染症は風邪に似た症状。大人はほとんどが軽く済むが、乳幼児が初めて感染した際には肺炎や脳症を起こすなど、重症化することもある。 国立感染症研究所によると、今年は6月ごろから、東京や大阪など都市部を中心に患者が目立っている。新たな患者数は10月中旬にいったん減少したが、その後再び増加に転じた。1日現在のまとめによると、先月17~23日の患者数は1790人で、同じ時期としては過去最多となっている。 患者の7割以上は1歳以下の乳幼児。厚労省は、保育園や幼稚園などの集団生活の場では、手洗いの励行、職員らのマスク着用といった対策を呼びかけている。