天皇陛下が生前退位の意向を示されていることが13日、政府関係者への取材で明らかになった。陛下は82歳になった今も、国事行為をはじめ、皇后さまとともに大規模災害の被災地を見舞うなど、公務を精力的に続けている。 政府関係者は、生前退位の意向を踏まえ、皇室典範の改正が必要になると指摘した。 陛下は1989年1月7日に昭和天皇の逝去に伴い、即位した。天皇として初めて、92年に中国、93年には沖縄を訪問。太平洋戦争中の激戦地に慰霊の旅も続け、今年1月には、フィリピンとの国交正常化60周年に際しての公式訪問として、友好親善と戦没者慰霊のため同国を訪問した。