問題解決、哲学、過去の知恵の入口に フォレスト出版から『問題解決大全』を刊行した書評ブロガーとして知られる読書猿さんと、ポプラ社から『まいにち哲学』を出した元アイドルで作家の原田まりるさん。まったく違う背景を持つふたりだが、それぞれの書籍では、過去の膨大な本から得た知恵をいまの人々に伝えようという姿勢が共通している。本を書いた動機や、書店について語ってもらった。(編集部) ――それぞれ本に込めた思いをお願いします。 読書猿 欲しい問題解決の本がなかったというのが動機です。本当に使える本を作りたい、そして問題解決はもっと深いものじゃないかという思いがありました。 例えば、僕らが今いる建物も、コンクリートや鉄筋を発明した人が居て成り立っている。それは全部問題解決です。そういう意味で、無数の人々の問題解決のうえに現在があるのです。 単にテクニックだけではなく、問題解決の歴史に意識を払えば、自分も