子どもの視力の低下が問題になっているが、小児弱視の改善には、代表的な治療法の「アイパッチ療法」より、タブレット型端末「iPad」でアドベンチャーゲームをさせる方が効果はあがるという研究がまとまった。 アイパッチは片目を覆い、もう片方の目で見ることで視力回復を図る方法だが、嫌がる子どもが多い。楽しみながら視力が改善するならいうことなしだ。 片目を覆う「アイパッチ療法」は幼児が嫌がる 医療法人・医新会のウェブサイト「小児の弱視」によると、「弱視」とは、眼鏡やコンタクトレンズで矯正しても視力が出ない目のことをいう。裸眼視力が0.1以下であっても、矯正して1.0以上の視力が出れば弱視ではない。 幼少期に何らかの原因で細かい物を見るための脳神経の働きが十分に成長せず、鮮明な像が網膜に映されなくなる症状だ。原因は大きく分け、(1)未熟児網膜症など生まれつきの障害(2)遠視や乱視などの屈折異常のため視機