「新人ならなんでも経験だ!」。先輩から渡された1枚の埼玉県警広報文には「飲酒運転体験セミナーの実施について」とあった。 5月に、悪質な運転に対する罰則が強化された自動車運転処罰法が施行されたにもかかわらず、飲酒運転による事故はなくならない。埼玉県内では7月、元川口市職員が酒を飲んで車を運転し、バイクの女性を1・3キロ引きずり死亡させる悲惨な事故があった。 前述の「飲酒運転体験セミナー」とは、所沢署と所沢中央自動車教習所(同県所沢市)により開催された、アルコールの摂取により、運転にどのような変化が現れるのかを実体験できる企画だ。 「確かに、今問題になっている飲酒運転を自分で体験できるなんて、こんなに貴重な機会はないな」と参加を決意。飲酒運転がどれだけ危険な行為であるかを身をもって証明することとなった。 ■「安全運転祈願して乾杯!」 同セミナーは9月27日、「秋の交通安全運動」の一環として行わ