今日からちょうど8年前、第二次安倍内閣が発足しました(12年12月26日)。今年の9月16日に退陣するまで、総理大臣として歴代最長の在職期間を記録した安倍前首相。日本の安全保障体制に多大な影響を与えたその安倍政権とほぼ同時期に、自衛隊トップである統合幕僚長の立場にいたのが河野克俊さん(14年10月~19年4月在職)です。 【写真】この記事の写真を見る(16枚) 今年、46年間に渡る自身の自衛隊生活を振り返った書籍『 統合幕僚長 我がリーダーの心得 』(ワック)を出版した河野さんは、安倍前首相をはじめ、現場で接した政治家たちを自衛隊の中からどう見ていたのか。また、統幕長在任中に頻発した日韓問題への“率直な思い”とは――。近現代史研究家の辻田真佐憲さんが聞きました。(全2回の1回目/ 後編へ続く ) ◆ ◆ ◆ 安倍総理とは同学年だった――まずお伺いしたいのは、統合幕僚長の任期についてです。通