難関中学に8千人以上を送り込んだプロ個別指導教室のカリスマ代表が、問題解決のコーチング技術、子どもががんばれる管理術といった、中学受験を成功に導く“戦略”を解説している。マニュアル本とは一線を画し、中学受験を乗り切ろうとする家族のための実践書に仕上がっている。 かなえたい目標と現状のギャップから、家庭学習の質と量を変える作業を逆算し、そのギャップを埋める大切さを説き、「日常の行動を見て、認める」「昨日褒めたことを今日も褒める」などのポイントを伝授。読後には、親子のあり方を見つめ直し、焦りのスパイラルから抜け出せるだろう。 孫が受験するのであれば、ヒートアップする息子や娘と対立して喧嘩になるよりも、本書をそっとリビングに置いておくのが賢い「戦略」なのかもしれない。 ※週刊朝日 2017年3月17日号