世にプレゼンの達人への道を説く書籍や資料は多くある。私もプレゼンをする機会が多いので、伝えたいことはある。だが、今回は視点を変えて、プレゼンに聴衆として参加する側の心得を書いてみる。 プレゼンはプレゼンターからオーディエンス(聴衆)への一方通行で行われるものではない。冒頭に「今日はインタラクティブ(対話型)で行きましょう。途中、わからないことがあったり、ご意見があったらりしたら、遠慮無く割り込んでくださいね」などと言わなくても、プレゼンは双方向のものだ。声を出して質問や意見を言わなくても、その表情や態度からプレゼンターは聴衆の気持ちを察し、それによってプレゼンの内容も変わっていく。レベルの高いプレゼンターであれば、意識して、内容をダイナミックに変更していくし、そうでないプレゼンターであっても無意識のうちにプレゼン内容や伝え方が変わる。言うならば、プレゼンはそこに参加する全員によって構成され